
ハンガリーワインは日本ではまだ珍しい存在ですが、世界的に知られるトカイ・アスーの名声はすでに日本にも届いています。このたび「Wines of Hungary」が主催した4日間の特別プログラムにより、ハンガリーワインの魅力が改めて紹介され、その高い品質、多様性、そして個性が日本市場でも注目に値することを印象づけました。
「Hungary Goes to Japan」── 4日間の魅力あふれるプログラム
初日は、「さくらアワード」チームとの連携による女性限定のラウンドテーブル・ディスカッションで幕を開けました。ハンガリーから3名の実力派女性ワインメーカーが来日し、日本のワイン業界で活躍する女性たちと経験を語り合いました。
- バールドシュ・シャロルタ(トカイ地方)
トカイ・アスーとフルミントの奥深い世界を紹介。 - シェベシュチェーン・チッラ(セクサールド地方)
土着品種ケークフランコシュを用いたビカヴェールを披露。 - クヴェシュディ・ジョーフィア(ヴィラーニ地方)
トークでは、彼女たちのリアルな体験談や実践的なアドバイスが飛び交い、温かな交流の輪が広がりました。
2日目は、日本のソムリエやレストラン関係者、業界の専門家を対象としたテイスティング会を開催。テーマごとの試飲と伝統的なハンガリーランチを通じて、ワインの味わいだけでなく、将来的なビジネスの可能性も提示されました。
3日目はビジネス交流がメイン。日本のインポーターやディストリビューターを招いたB2B商談会が行われ、参加者は試飲とプレゼンテーションを通じてハンガリーワインの魅力をより深く理解し、今後の取引に向けた第一歩を踏み出しました。
最終日はワインツーリズムとメディア向けのイベント。日本の旅行業界やメディア関係者に向けて、各ワイン産地の観光資源とともにハンガリーのホスピタリティを紹介。ワインはもちろん、ハンガリーの豊かな文化体験を伝える機会となりました。
今回のイベントは、来場者からの高い関心と好意的なフィードバックにより、大成功を収めました。ハンガリーワインは、日本市場における長期的な可能性を示しながら、文化・味覚・ビジネスを結ぶ「ワイン外交」としての力を存分に発揮しました。