
ハンガリーパビリオンの歌手たちは、大阪・関西万博のために特別にデザインされた衣装で毎日ステージに立っています。その独自のデザインは日本の来館者にも大好評で、一緒に写真を撮ったり、イラストに描き残したりする方も少なくありません。
この衣装は「ハンガリー各地の民族衣装の美しさをひとつにまとめる」という発想から生まれました。カロタセグ地方の衣装を思わせる白と生成りのスカートとエプロンに、メゾーケヴェシュド地方の花嫁衣装をもとにしたブラウスと髪飾りが組み合わされています。
さらに使われている布地や装飾品にも歴史があります。何十年も大切に保管されてきたテーブルクロスやレース、刺繍入りの寝具が、この美しい衣装の一部として生まれ変わっています。