B-PREPARED ― 体験を通じて学ぶ防災意識と備え

世界各地で自然災害が深刻な被害をもたらしています。日本での地震と同じように、ハンガリーでは洪水や干ばつといった水に関わる極端な気象現象が大きな課題です。これらの現象をなくすことはできませんが、被害を最小限に抑えるために私たちにできることは数多くあります。そのためにも、一人ひとりが災害を正しく理解し、日頃から備えることが大切です。
B-PREPAREDプロジェクトでは、災害に関する知識を体験型で学べるアプリを開発しました。きっかけのひとつは、1838年にハンガリーの首都を襲った大洪水です。当時の水位を示す標識はいまも市内の建物に残っており、私たちはそれらの跡や記念碑をめぐるスタディツアーを、スマートフォンで体験できる学習プログラムとして形にしました。
このアプリには拡張現実（AR）など最新技術を取り入れ、イラストや映像・音声資料も組み込みました。今回のプレゼンテーションでは、実際の街歩きとバーチャル体験を組み合わせた新しい学びの形をご紹介します。

講師：ケヴェ・ガーボル

国立公共サービス大学 水科学部
地域水管理学科 学科長