
9月20日、大阪・関西万博の最大規模の屋内コンサート会場「エキスポホール」が、ハンガリー音楽で大いに盛り上がりました。
この日開催された「ハンガリー ポップロックフェスタ」では、ハンガリーを代表する人気アーティストやバンド4組が一堂に集結し、1日限りのスペシャルコンサートを披露。会場は終始、観客の熱気とハンガリーの名曲に包まれました。
この日のトップバッターはDJ Lotfi Begi。万博会場のポップアップステージに登場し、誰もが耳にしたことのある世界的ヒット曲を次々とプレイしました。わずかのうちに会場の中心に熱気が広がり、1時間半に及ぶセットの間には自然と踊り出す観客も見られました。
午後3時半にエキスポホールの扉が開くと、収容人数2,000人のアリーナは瞬く間に満席に。最初に登場したのは、MTV EMA受賞歴を持つブダペストのロックバンド「Ivan & the Parazol」。最新アルバムの楽曲と力強いロックンロールサウンドで会場を熱狂させ、観客からはスタンディングオベーションが沸き起こりました。
続いて登場したのは、ハンガリー音楽界のアイコン、Ákos。代表曲の数々に加え、最新アルバム『Ember maradj(人間であれ)』からの新曲も大阪で披露し、観客を魅了しました。光と映像を駆使した壮大な演出が、祝祭感をさらに盛り上げました。
そして大トリを務めたのは、ハンガリーで絶大な人気を誇るヒップホップグループ「Halott Pénz」。ボーカルのMarsalkó DávidとJárai Márk率いるバンドは、耳に残るキャッチーなメロディとユーモアあふれる歌詞で観客を惹き込みます。彼らと観客との一体感はクライマックスで最高潮に達し、最後の曲では会場全体が大合唱となり、スタンディングオベーションで幕を閉じました。
フェスティバルの合間もDJ Lotfi Begiがプレイを続け、ステージ転換の時間でさえ会場の熱気は冷めることなく、観客を常に盛り上げ続けました。
9,000キロ離れた異国の地でも、ステージに立つアーティストたちは堂々としたパフォーマンスを披露し、そのエネルギーはまさに文化の架け橋。ハンガリー音楽の力強さと創造性を存分に示した一日となりました。
このイベントは「ロードムービー・ライブ」シリーズの一環として実施され、ハンガリー軽音楽の魅力と可能性を改めて世界に発信する機会となりました。